事例集 - セキュリティ

日興通信株式会社が取り組む社内ネットワークセキュリティ 【日興通信株式会社】

背景

近年、国内外のニュースや報道で、さまざまなサイバー攻撃によるセキュリティインシデントが頻繁に取り上げられています。

これらの攻撃手法は年々高度化・多様化しており、企業や組織、さらには個人においてもその被害はますます深刻化しています。サーバーやサービスの停止、機密情報の漏洩、個人データの不正利用など、多大な被害をもたらす事例も少なくありません。

サイバー攻撃の脅威は決して他人事ではなく、我々企業が対策を講じるべき現実の問題です。攻撃にはウイルス感染だけでなく、フィッシング詐欺やランサムウェア、DDoS攻撃など多岐にわたる種類が存在します。

これにより、幅広いリスクに対する総合的な対策が必要不可欠となっており、単なるPCのウイルス対策ソフトだけでは、こうした高度かつ巧妙なサイバー攻撃から身を守ることは困難な状態です。

日興通信株式会社における対策

巧妙化・高度化するサイバー攻撃への対策として、当社ではSDN(Software-Defined Networking)を活用したセキュリティ強化を行っています。

SDNは、ネットワークをソフトウェアで制御しつつ集中管理する仕組みを提供することで、高度な柔軟性と効率性を実現することができます。このSDNとアプリケーションなどと連携した仕組みで実現している当社の主なネットワークセキュリティの特徴は以下になります。

(1)異常検知と迅速な対応

SDNとUTMやネットワーク監視機器(DDI等)を連携し、ネットワーク全体をリアルタイムで「見える化」しています。

24時間ネットワークを監視し、不審なトラフィックや攻撃を早期に検知します。攻撃を検出した際には、即座に適切な対応を実施し、セキュリティインシデントの影響を最小限に抑えることができるようにしています。

(2)マルウェア感染時の迅速な対応

万が一、マルウェア感染が発生した場合でも、ウイルス対策ソフト等により感染したPCの情報を受け取り、SDNの制御機能を活用して、感染したPCをネットワークから隔離します。このプロセスにより、感染の拡大を未然に防ぎ、ネットワーク全体の安全性を維持しています。

(3)資産管理外端末の通信を排除

SDNと資産管理システムを組み合わせ、資産管理システムに登録されていない端末がネットワークに接続できないように(隔離)しています。登録されていない端末からの社内情報資産へのアクセス禁止することで、セキュリティリスクを低減しています。

セキュリティ対策 ネットワーク概要図 支社や事業部から接続を表す線があり、SDN・サーバルーム・インターネットの順につながっています

今後、日興通信株式会社では、パブリッククラウドへの接続等を含む、様々な状況を考慮し、社内ネットワークセキュリティの強化に取り組んでまいります。

その一環として、ZTNA(Zero Trust Network Access)やEDR(Endpoint Detection and Response)の導入に取り組んでいきたいと考えております。これらの技術を取り入れることで、より適切で柔軟なセキュリティ体制を実現していく方針です。

当社は、自身の経験から得たノウハウを活かし、お客様にあった最新ネットワークのコンサル・設計・構築・運用サポートまで、トータルでお手伝いさせていただいております。ネットワークやセキュリティに関してご不明な点やお困りのことがありましたらお気軽にお声がけください。

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