事例集 - DX
プリザンターで、電子カルテシステムとの連携やeラーニングとしても活用 【株式会社インプリム】
無料で使えるノーコード・ローコード開発ツール「プリザンター」とは
私たち株式会社インプリムは、自社開発のノーコード・ローコード開発ツール「プリザンター」を活用し、企業のDX推進や多岐にわたるマネジメント業務の効率化を支援しています。「プリザンター」は無料で利用可能なオープンソースとして公開されており、Webデータベース型の業務アプリを簡単かつ素早く開発できます。さらに、スクリプトを使った柔軟な機能拡張により、現場の具体的な要望にも応えることが可能です。これにより、既存のパッケージソフトでは対応が難しい業務にも適用でき、現場発の業務改善を実現します。
無料で利用できるだけでなく、ユーザーからのフィードバックを迅速に取り入れ、新機能を標準機能として追加するプロセスは、一般的なパッケージソフトにはない「オープンソースならではの強み」として高く評価されています。ユーザーと共に成長するプロダクトである点が「プリザンター」の大きな魅力です。
ノーコード・ローコード開発ツールの分野では後発ながら、口コミサイトITreviewのノーコードWebデータベース部門およびローコード開発ツール部門で7期連続最高位の「LEADER」を獲得。さらに、2024年にはユーザー満足度や注目度が特に高いソフトウェアとして「Best Software in Japan TOP50」に選出され、着実に注目を集める存在となっています。

「プリザンター」は業務でどのように活用されているのか
「プリザンター」は、ノーコードとローコードの両方のメリットを併せ持つ業務アプリ開発ツールです。技術者ではなくともノーコードツールとして直感的な操作で使えるため、日々の管理業務を効率化するアプリを簡単に作成できます。一方で、スクリプトを活用すればさらに高度なカスタマイズが可能なローコードとしてのメリットも合わせ持っており、標準機能では対応しきれない業務のニーズにも柔軟に対応します。
たとえば、現場のメンバーがノーコードで手軽にアプリを作成しながら、必要に応じて開発担当者がローコードで機能を拡張することで、日々の業務改善が自然に進む事例が多くあります。また、無料で始められる手軽さから、導入のハードルが低い点も大きな特徴です。
プリザンターのコンセプトに掲げる「マネジメント快適化」というキーワードには、繰り返しの作業を減らし、人が本来持つ創造力を引き出すという想いが込められています。ノーコードで始め、ローコードで深められるプリザンターなら、現場から主体的に業務改革を進めるサイクルが生まれ、より快適で創造的な働き方が実現します。

地域医療の中核を担う市立病院で業務効率化にプリザンターを導入。電子カルテ連携から独自画面とのAPI連携まで自在にカスタマイズ
江別市立病院は、札幌近郊の約16万人の医療圏を担う急性期対応の中核病院です。同院では、業務効率化と情報共有の課題を解決するため、OSSのノーコード・ローコード開発ツール「プリザンター」を導入しました。
導入の背景と課題
従来、同院ではExcelや電話、手書きなどのアナログ手段で情報共有を行っていましたが、これらは職種間のデータ共有やリアルタイム更新に限界がありました。また、電子カルテシステムでは細かな業務に対応しきれず、コストを抑えつつ業務改善を図る必要がありました。
プリザンター導入の決め手
プリザンターは無料で始められる点、操作性のシンプルさ、そして病院独自の業務に合わせた柔軟なカスタマイズが可能であることを評価し導入を決定しました。特に、既存の業務ルールに合わせて容易にカスタマイズできる点が導入を強く後押しする要因となりました。
導入後の効果
- ・進捗管理と情報共有の効率化
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従来は電話や紙、Excelに頼っていた検査予約から進捗管理の流れを、プリザンターと電子カルテの連携により自動化。紹介患者の情報がプリザンターに自動転記され、予約から検査完了までの進捗管理業務の負担が大幅に軽減されました。
- ・データ活用による業務改善
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診療科ごとに患者数や看護師数を記録・集計し、曜日や時期に応じた勤務シフトの最適化を実現。また、面会制限時には面会管理をプリザンターで行い、担当の事務スタッフが手を動かさずに看護師主導で効率的な情報共有を実現しました。
- ・Excel VBAとAPI連携による柔軟な対応
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職員が使い慣れたExcel画面を活用し、申請データをプリザンターに連携する仕組みを構築。給与システムへのデータ取り込みも可能となり、転記ミス防止と業務時間短縮を実現しました。
今後の展望
プリザンターの活用は職員間ですでに浸透しており「この業務はプリザンターで効率化できないか」という意識が根付き、現場からの業務改善提案が増加しています。今後もさらなる業務効率化と情報共有の強化を目指し、プリザンターの活用範囲を拡大していく予定です。
